−この地に生きる−

あまくさ人


安心・安全な農産物づくりに取り組んでいるあまくさの人びとを紹介。

その魅力に迫ります!!


 

新和町

 

 かわぐち すなお

 川口 直さん(51)

       ちえこ

     千恵子さん(62)

☆トルコギキョウをハウスで83e栽培。

  平成8年、新和町で最初にトルコギキョウの栽培を始めた川口さん。常に新たな事に挑戦する川口さん夫妻にインタビューしました。 (取材日:平成22年11月11日)

 

―就農されたきっかけは何ですか。またどうしてトルコギキョウを栽培するようになったのですか?

 【直さん】もともと会社勤めだったのですが、会社の一部閉鎖により平成5年、から2年間、旧新和町のフラワーセンターに勤めました。そこではカーネーションの試作を行っていましたが、苗の仕入れ先でたまたまあったトルコギキョウを作ってみることになりました。それからトルコギキョウの栽培をはじめ、14年になります。

 【千恵子さん】わたしも元は同じ会社に勤めていました。その後もまた別の所で勤めに出ており、4年前から就農しました。

トルコギキョウ栽培の年間スケジュールを教えてください。

 【直さん】うちでは5作に分けて栽培し、年間28万本定植します。第1作の種まきを5月29・30日に行い、8月11日から定植。出荷が11月3日から始まりました。これから第2作・3作と順次出荷し、来年5月末まで続きます。

では現在は1作目の収穫・出荷が行われているのですね 。

 【直さん】そうですね。2作目はつぼみの状態で12月中旬から出荷を始める予定です。現在は4作目まで定植済みです。

―まだ出荷が始まったばかりですが、出来は如何ですか?

 【直さん】今年は出だし順調です。定植した苗の8割ほど切れて(収穫出来て)います。昨年は10月に発生した集中豪雨で水害にあい大きな影響を受けました。

 【千恵子さん】だけど今年の方が夜眠れないです。あまりにも順調すぎて(笑)

トルコギキョウを栽培するうえで心がけていることは何ですか?

 【直さん】第1に水管理です。定植前と定植後10日間は水を切らさないように毎日手潅水するなど、成長に合わせた水管理を行う事を心がけています。これまでトルコを作ってきましたが、最近適期の水管理が重要だと思うようになりました。その次に温度管理です。

 【千恵子さん】はまればはまるほど難しくなりますね。

工夫していることは何かありますか?

 【直さん】新たな事に挑戦する事です。母の日などイベント時には単価が上がるので、生産者はそれに合わせて出荷できるよう工夫しています。昨年母の日を目標に考えた作型に今年は少し手を加え、経費を抑えより単価が上がる時期に出荷できるよう考えています。

 【千恵子さん】今年は出荷1か月前から手を入れているので、いいものが出来ています。

―農業をしていてよかったと思うこと、または嬉しかったことは何ですか?

 【千恵子さん】何と言っても収穫して出荷する時です。中でも1番はじめの出荷の時は、それまでの苦労を忘れるほどです。

 【直さん】順調に育っていい花が出来た時、ほっとします。

―反対に大変なこと、つらいことは何ですか?

 【直さん】大変なことばっかりです。毎年毎年が1年生。その年によって気象条件も変わりますので悩みます。

 【千恵子さん】8月の暑い時期に定植の準備をしなければいけないので大変ですが、出荷の時の喜びはその苦労も忘れます。

―今年の目標を教えて下さい。

 【直さん】出荷本数30万本です。今年は順調なので、この状態でいければ大丈夫だと思いますが、自然が相手ですので油断はできません。

―将来の夢・今後の目標は何ですか?

 【直さん】息子が後を継いでくれると言っていますが、あと10年くらいは私が頑張ります。

 【千恵子さん】まだまだ!元気でいる間はがんばりますよ!!

 【直さん】息子に渡すまでには順調にいくように準備しておきます。
 




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